新生児の「抱き癖」はつけるほうがいい!


姑のいる前で泣いた我が子を抱っこすると、必ずと言っていいほど聞こえてくるのが「抱き癖がつくから泣いたからってすぐに抱っこしないほうがいい」ということではないでしょうか。
でも新生児なんて泣くことしかできませんよね。あまり抱っこしないほうがいいの…?という疑問も出て混乱してしまいますよね。

育児ママのほぼ100%が聞くセリフですね、それ。ママのママ、つまり赤ちゃんのおばあちゃんがママを育てていたころは、それが常識だったんですね。だから間違ったことを言ってるわけではありません。
とは言えそれではママは困ってしまいますよね。パパは「抱っこしてあげろ」と言うけど姑は「抱っこするな」と言う。まさに最悪の板挟み状態です。
そこで今回は赤ちゃん、特に新生児の「抱き癖」について紹介していこうと思います。
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抱き癖とはいったい何…?
そもそも抱き癖という言葉は一体どういう意味でしょうか。国語辞典に載っているかは分かりませんが、姑の言うところの抱き癖はおそらく次のようなことではないでしょうか。
泣くからって簡単に抱っこしてたら、赤ちゃんは泣けば抱っこしてくれると思い、調子に乗って泣くようになる。しかも逆に抱っこじゃないと泣き止まなくなって、家事もろくにできなくなっちゃう。結局いつも抱っこしてなければいけなくなり、家庭を守ることができなくなる。
つまり姑は「泣く⇒すぐに抱っこしてくれる⇒抱っこ以外で泣き止まなくなる⇒手が離せない」という負のスパイラルになるよと警告してくれているわけですね。
赤ちゃんにとって抱き癖というものはある?
科学的には分かりませんが、私はあると思います。赤ちゃんが抱っこされて泣き止むのが何よりの証拠。抱っこされれば生まれて1か月もたたない赤ちゃんでも「嬉しい」「安心できる」という気持ちがあるからこそ泣き止むわけですよね。
人間はそういう快楽が癖になります。不安定を望む人間はいませんよね。赤ちゃんも常に安定を求めて泣いているのです。
抱き癖はよくない事…?
では抱き癖があるとして、抱き癖がつくことはよくないことなのでしょうか。それによって我が子がよからぬ方向に成長するのでしょうか。
答えは「ノー」です。私は個人的には抱き癖なんてむしろ歓迎と思っています。姑世代の意見を否定するわけではなく、その時代と現代では世の中が全く違うのです。同じ育児でも環境が全く違うのです。
昔は主婦の仕事が今よりずっと手間だったはず。食事の準備一つをとっても、タイマー機能や自動千切り機など便利な調理器具がいっぱいあります。極めつけは圧力鍋です。昔なら数時間かかることをわずか数分~数十分でできてしまいますよね。掃除機だって吸引力はケタ違いなうえ、昔よりもハウスダストは圧倒的に少ないはず。
つまり昔は赤ちゃんにかまいすぎると家庭崩壊の危機すら招くような時代なのです。だからこれほど多くの姑が同じようなことを言うのです。結局は赤ちゃんにとって良くないから「抱き癖がつく…」と考えられていたのではなく、ママの仕事が進まないデメリットを懸念していたのですね。
でも現代は赤ちゃんにかまう事のメリットがどんどん解明され、逆にドンドン抱っこしましょうというのが当たり前です。それは次のようなことです。
- 赤ちゃんとママの絆が深まる
- 赤ちゃんが愛情を感じることができる
一つずつ考えてみます。
赤ちゃんとママの絆が深まる
これは実は科学的にも証明されています。ママが赤ちゃんを抱っこすることで、ママも赤ちゃんも「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。これによりお互いの絆が深まり、心の成長が促進されることが分かっています。
赤ちゃんが愛情を感じることができる
赤ちゃんは泣くことで何かを「要求」しています。それに答えてくれるママに愛情を感じないわけがありません。抱っこという行為はその一つの方法にすぎません。
赤ちゃんがお腹が空いてて泣いているとしたら、抱っこで泣き止むでしょうか。おそらく泣き止まないでしょう。オッパイをあげるかミルクをあげないと泣き止みません。
では赤ちゃんが眠くて泣いているとしたらどうでしょうか。おそらく抱っこしてあやしてあげれば泣き止むはずです。つまり抱っこは一つの手段であり、赤ちゃんにとってはオッパイをくれることもオムツを変えてくれるのも抱っこも、自分に安心を与えてくれる行動なのです。
それなら抱っこだけクセがついて発育上問題になるはずがありません。ママの手がかかってしまい家事は進まないかもしれませんが、赤ちゃんの心の成長に悪影響があるとは思えません。
抱っこと甘やかすことは全く別
「泣けばママは自分の望みを叶えてくれる」と赤ちゃんが思う事と「甘えさせてわがままな子にならないようにする」と言うことは、全く筋が通っていません。
抱っこを我慢させることで赤ちゃんに「わがままは良くないこと」を教えることはできません。赤ちゃんにとっては無視された気持ちでいっぱいです。
いい子に育ってほしい気持ちはどんな親でもありますが、新生児のころからそんなこと考える必要は全くありません。もう少し成長し物心ついてからしっかり教えていけばいいだけです。
泣いても抱っこしてくれない弊害
最近では熟年離婚などと言う言葉ができ、数秒に一組が離婚しているなどと言われています。もしかしたらその原因は「抱き癖」をつけないようにした育児の結果なのかもしれません。
オキシトシンが少ないと離婚率が高い!?
ママによく抱っこされたりスキンシップを積極的にした子は、オキシトシンが多い傾向があります。反対に赤ちゃんの頃の愛情が少なかった人にはオキシトシンも少ないという結果があります。
アメリカのカリフォルニア大学の調査によると、オキシトシンの多い女性は43歳までに95%の人が結婚し、離婚したのは25%。反対にオキシトシンの少ない女性は43歳までに75%の人が結婚し、離婚したのは50%になるという結果を報告しています。
離婚することを批判するつもりはありませんが、赤ちゃんの頃にどれだけ抱っこするかということが、我が子の人生を左右する可能性があるほど重要なことだということです。
サイレントベビーの可能性も
赤ちゃんは泣くことでしか自分の要求を伝えることができません。でも「抱き癖がつくから…」と放っておけば次第に「泣いても自分の要求は通らないんだ」と悟り、泣かない子供になってしまいます。俗にいう「サイレントベビー」静かな赤ちゃんです。
手がかからないから歓迎というものではありません。これはつまり赤ちゃんの心が歪んでしまった証しなのです。非常に危険な状態と言えます。
このまま成長してしまうと様々な心の弊害が出やすくなり、暴力をふるう子供や登校拒否・キレやすい子供になってしまいます。
⇒サイレントベビーに悩むママへ
まとめ

赤ちゃんの抱き癖…おおいに結構です。どんどん抱いてあげてください。抱けば抱くほど赤ちゃんとの間に絆が生まれ、心が正しい方向に育っていると考えてください。ママの愛情が赤ちゃんの心の基盤になり、安心できる基盤があるからこそいろんなことに興味が出るようになるんです。
そのうち抱っこしたくてもさせてもらえなくなりますから…。抱っこを要求してくるうちにいっぱい抱っこしておきましょうよ。
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