赤ちゃんや乳児・幼児のたんこぶ 対処法と病院に連れて行く基準


子供が転んで「たんこぶ」が…と悩んでませんか。「泣くなら大丈夫、泣かないとやばい」ということが一般的に言われていますが、本当なのでしょうか。実際に我が子に襲い掛かるとそんなの迷信なのでは…と心配になってしまいますよね。

赤ちゃんから乳児にかけては運動能力が低いため、テーブルや家具の端にゴツンとしやすいと言えます。また、フローリングの床にぶつけることもあるかもしれません。幼児の場合は走ることができるようになるので、ぶつけた時の衝撃も大きくなりがち。
たんこぶができても時間が解決してくれるならいいのですが、頭部への衝撃はやっぱり怖いものですよね。脳内で出血でもしてないだろうか…など、つい悪い方向に考えてしまうもの。
そこで今回は子供の頭部への打撲に焦点を当ててみようと思います。
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頭を打った後にすべきこと
たんこぶができたということは、頭を強く打ったことを意味しますよね。場合によっては病院に連れて行くことや救急車を呼ぶ必要が出ることもあります。ではその基準はどのように考えればいいのでしょうか。
救急車を呼ぶべき状況
最も深刻な状況の場合は、素人判断をせず救急車を呼びます。次のような状態の時は救急車を呼んだほうが安全です。
- 意識がない、または朦朧(もうろう)としている
- 焦点が・目線が合わない
- ぐったりしている
- 呼びかけや刺激に反応しない
- ひきつけを起こしている
- 血が大量に出ている
小さな赤ちゃんや乳児では、たとえば「ベッドから転落した」「子供用の椅子から落ちた」など、高さのある場所から落ちた時には特に注意が必要。
幼児は走ることで転んだりぶつけた時の衝撃が大きくなる傾向にあります。公園や体育館などで勢いよくぶつかったりすることが考えられます。
出血が激しいときはもちろん救急車を呼びます。多少の出血の時は迷いますが、縫合しなければいけない可能性や、傷口からの感染などを考えれば早急に処置してもらったほうがいいでしょう。
病院に連れて行くべき状況
その場で救急車を呼ぶ状態ではなくても、時間が経ってから症状が出る時もあります。急に意識が朦朧としてきたり、短時間に何回も嘔吐する、視点が定まらない、けいれんを起こす。
明らかに普段と様子が違うときは受診して状況を詳しく説明し、指示を仰ぎます。特に注意が必要なのは48時間以内と言われています。ぶつけた時は大泣きしてもすぐ泣き止んで遊び始めるというのは、子供ではよくあることですよね。でも強い衝撃があった時は、寝ているときも少し意識する必要があります。
また、たんこぶが大きいときも念のため受診したほうが安全です。たんこぶは頭の皮膚の下で出血があった証拠。衝撃で流れ出た血液やリンパ液が行き場をなくし、頭がポッコリ膨らんでしまうのがたんこぶです。
なのでたんこぶが大きいということは、それだけ出血量が多いという事。念のため病院で診てもらったほうが安心です。
様子見で大丈夫な状況
たんこぶもさほど大きくなくいつも通りの様子なら、慌てて病院に連れて行くこともありません。もし吐いたとしても一回なら問題はないと考えられます。子供の嘔吐中枢は敏感なので、頭部の衝撃で嘔吐することはよくあります。何回も吐くようなら受診が必要です。
言動や寝ているときの顔色など、普段と変わらないなら大きな問題にならないほうが多いです。それより親が心配でたまらず病院に連れて行くデメリットの方がよっぽどたちが悪いかもしれません。
病院でほかの病気をもらってしまう可能性もありますし、病院の先生も症状がないなら対応のしようがありません。
自分でできるたんこぶの対処法
病院に連れて行くべきと判断したなら後は専門医の指示に従うだけですが、病院に行くほどではないなら、親が適切な処置をしてあげたいもの。ポイントは次の2点です。
- たんこぶの処置
- 鼻血の処置
たんこぶの処置
たんこぶができてしまった時は、冷やすのが効果的です。おでこの場合は、冷えピタなど熱対策グッズを利用するのがおすすめ。ペタッと貼れて簡単にはがれないので楽です。冷湿布はあまり意味がありません。湿布で冷やす効果はありますが、湿布の成分は効きません。
髪の毛がある場所は氷や氷嚢・保冷剤で冷やします。大人が持ってなければいけませんが、髪の毛があるので貼るものは使えませんよね。少しの間冷やしてあげます。
鼻血の処置
たんこぶができるということは、顔を打っている可能性もあります。後頭部を打ったにもかかわらず鼻血が出るようなら受診したほうがいいです。内部でなにか起こっているかもしれません。
おでこをぶつけた時にいっしょに鼻をぶつけて鼻血が出ているときは、普通の鼻血です。心配せず適切な処置をしましょう。
⇒鼻血の処置の方法はコチラを参考にしてください
まとめ

たんこぶ自体は大きな問題にはなりませんが、頭部への強い衝撃はしっかり様子を見る必要があります。普段通りなら多くは問題ありませんが、ぶつけたのがきっかけと思われる症状が出るときはすぐに受診しましょう。
特に48時間以内に症状が出やすいので、しっかり観察することが大事です。
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