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赤ちゃんの手足が冷たいと~っても大事な理由

 

赤ちゃんの手足が冷たいと~っても大事な理由
宮前ユリ

赤ちゃんの手足ってどうしてこんなに冷たいんだろうと思ったことはありませんか?特に冬は冷たくなりやすく、夜寝るときも手足をふさがれるのを嫌がりますよね。靴下でも履かせたほうがいいかしら…と悩んでいるママも多いと思います。

タケル先生

確かに赤ちゃんの手足は冷たいですよね。それは生まれたばかりの新生児のころから乳児・幼児になっても続きます。青紫色になって驚いたというママもいるでしょう。でも赤ちゃんの手足が冷たいのにはしっかりした理由があります。そこで今回は赤ちゃんの手足の冷たさに焦点を当てて考えてみようと思います。

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赤ちゃんは手足が冷たいもの

まず大前提として、赤ちゃんは手足が冷たいのが普通だということ。その程度はちょっと気にかける必要がありますが、冷たいからって異常なわけではありません。

その理由は「赤ちゃんは手足で体温を調整している」からです。

赤ちゃんは体温調節が上手にできない

赤ちゃんは自分で体温を上手に調整することができません。新生児でも5~6か月たった乳児でも同じです。

宮前ユリ

うちの娘はもうすぐ2歳だけど、冬場は寝てるときも朝起きた時も手足がカッチカチに冷えているわ!本人は何とも思ってないみたいだけど、コタツに足を入れて温めてあげるのが朝の日課よ!

体温を上手に調節できるようになるまでは、手足を上手く使って調節しています。メカニズムは実は大人と理屈は同じなんですよ。例をあげて考えてみましょう。

あなたは今、極寒の中にいます。一面を真っ白い雪が覆い、空気すらピリッと引き締まり呼吸のたびに鼻が痛くなるほどです。でもそんな過酷な中であなたは数時間耐えなければいけません。言い換えれば命の危険さえある状態です。

そんな状況にあるとき人間はどのような反応をするでしょうか。答えは生命にとって最も大事な部分を守ろうと勝手に反応します。では人間にとって最も大事なとこはどこでしょうか。それは心臓です。脳が死んでもなんとか生きていけますが、心臓だけはどうすることもできません。なので人間は無意識に心臓のある内臓を守ろうとします。

この場合の守るというのは「温める」ことです。つまり内臓が冷えて機能が停止しないようにします。そうするには一体どうすればいいでしょうか。答えは「末端を犠牲にする」のです。手や足への血流を抑えることで、深部体温を維持しようとするのです。そうして最も守るべき内臓に多く血流が行きわたるようにし、機能の維持を図るのです。

実は赤ちゃんは無意識にこのようなことで体温を調整しています。体温調節機能が未発達だからです。寒いときは体温を上げるために手足の血管を細くして血流を低下させ、深部体温が下がるのを防ごうとします。暑いときは手足の血管を広げ、深部体温が上がりすぎないようにします。

温めすぎは発育の邪魔をする

このように、手足が冷たい理由は体温調節が未発達だからと言えます。そんな中でいくら冷たいからと言って、家の中まで靴下を履かせたりする必要はありません。それは発育を邪魔することに繋がってしまいます。

「冷たい」ことばかりに気がいくと気づきにくいのですが、暑い場面を想像するとイメージしやすいと思います。つまり暑い夏なのにエアコンで常時24~25度の涼しい部屋にいれば、上手に汗をかくことのできない大人になってしまいますよね。汗をかくということは体温を下げることですが、それがうまくできずに熱中症にかかりやすくなってしまいます。

赤ちゃんの手足が冷たいということは、それの寒いバージョンということです。なので必要以上に温めると寒さに順応できない大人になってしまいます。寒そうで心配な気持ちは分かりますが、ほどほどにすべきということです。

熱があるのに手足が冷たい場合

子供が40度の高熱を出して頭から背中から汗が出てるのに、なぜか手足が冷たいということに気が付くときがあります。これは別の意味が含まれています。

高熱時の手足の冷たさが意味すること

熱があるのに手足が冷たいときは、まだ熱が上がりきっていない、つまりまだ熱が上がることを意味しています。特に急に熱が上がった時などになりやすく、熱が分離していると言えます。

このような時は発熱していても「保温」を意識します。温かくして熱が全身に行きわたるのを待ちます。手足も熱くなってきたら、今度は放熱のために少し室温をさげたり、かけていた毛布を一枚とったりしましょう。

手足の冷たさはこういうときにも大きなバロメーターになってくれます。

まとめ

タケル先生

赤ちゃんは体温調整がうまくできるようになるまで、手足を上手に使ってコントロールしようとします。なので手足が冷たいからと言って簡単に温めることは、逆に発育に悪影響が出ることも考えられます。

赤ちゃんは寒すぎたり暑すぎたりすれば泣いて教えてくれるので、元気かどうかというのが最大の見極めのポイントということになるでしょうか。手足が冷たくても背中やお腹が温かければ問題ありません。

もし手足だけでなく、ふくらはぎや太もも・腕まで冷たかったら温めるようにしましょう。もちろんお腹や背中まで冷たいようならなおさらです。また寒い時期は、手足は出しても問題ありませんが、それ以外はしっかり暖かくなるような格好をさせましょう。スリーパーのようなものがベストです。

 - 乳児(1か月~1歳), 幼児(1歳~小学校入学), 新生児(~1か月)

宮前ユリ

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