新生児の寄り目 2つの原因とけいれん時の対処法


生後間もない我が子が寄り目になっていて心配…という悩みはないでしょうか。他人の子は何とも思わなくても、我が子の場合はつい悪い方向に考えてしまうものです。常時ではなくても「なにか病気でもあるのかしら…斜視…?」と不安になるものですよね。

新生児の場合、わざと寄り目にすることはありません。寄り目になっている理由があります。とは言え、新生児のころはよくあることです。多くの場合は心配ありませんが、時としてひきつけを起こしているときにも寄り目になったりします。
親としては非常に不安ですよね。そこで今回は新生児の寄り目に焦点を当ててみようと思います。
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新生児の寄り目の原因
まず新生児が寄り目になっていたからといって、今すぐ病院で診てもらう必要はありません。新生児ではよくあることなのです。確かに斜視などの可能性がないわけではありませんが、その時期に病院で診てもらっても診断がつかない場合が多いです。
新生児が寄り目になる原因は主に次の2点です。
- 両目で見る機能が未熟
- 目・鼻の肉付きがいい
両目で見る機能が未熟
新生児の場合、視力は0.1もありません。1か月未満ではほぼ周りは見えていません。でも明るさは分かるので何とか見ようとしますよね。するとまだ両目で物を見ることが上手くできないため寄り目になります。つまり異常でもなんでもありません。
この行動は3か月前後でなくなるのが一般的です。斜視などを不安に感じているママもいるかもしれませんが、個人差などを考慮して生後半年たっても寄り目になるようなら診てもらったほうがいいかもしれません。
また、寄り目よりも外側に黒目がいってしまう方が斜視の可能性は高いと言えます。
目・鼻の肉付きがいい
赤ちゃんの鼻はとても低いものですよね。鼻の高い両親の子でも赤ちゃんのころは低いものです。赤ちゃんの鼻の根っこや目の周りの肉の付き方によっては、寄り目ではないのに寄り目に見えてしまうことがあります。
目と目の間の肉が多くて柔らかいため、黒目が中央に寄っているように見えるだけです。実際は鼻の根っこの肉をつまんでみると普通だったりします。
6か月してもおさまらないなら受診
6か月しても寄り目が一向に変わらないようなら、念のため専門医に診てもらうほうが安心です。新生児の寄り目はよくあることですが、当然「斜視が原因による寄り目」ということもあります。
斜視は、片方の目は正面を見てるのに、もう片方は違う方向を見ているという状態です。そうなると両目で物を見るという機能の発達が遅れ、片方の目の視力が極端に悪くなるという可能性があります。
ただ、早急に発見できるに越したことはありませんが、緊急を要しているわけでもありません。慌てずしっかり様子を観察することが大事です。
けいれん+寄り目
新生児は時としてけいれんを起こします。高熱でけいれんを起こすことがあるというのは、多くの親が知っていると思います。でもまれに、授乳中などに急にえびぞりになって硬直し、寄り目になって数分けいれんを起こすことがあります。熱がなくてもです。
原因はひきつけやてんかんによるものと考えられます。
親が慌てないようにする
子供のひきつけで慌てない親はいないと思います。そのまま死んでしまうのではないかと感じる親も多いはず。それほどひきつけは衝撃を与えます。
ひきつけを起こしたときは次のような対処をとります。
- 横に寝かせ呼吸がしやすいようにする
- 慌てて名前を呼び続けない
- 背中をトントン叩かない
- 抱っこをしたり揺すったりしない
基本的には確実にテンパります。慌てない親などいません。でも、そんな中でも冷静にならなければいけません。
まず抱っこしたり揺すったりすると嘔吐の可能性が高くなります。背中トントンもゲップと同時に嘔吐する場合があります。けいれんのような発作中は上手くコントロールできないので、窒息の可能性もあります。横向きに寝かせ呼吸がしっかりできるようにします。
当然慌ててるので「○○ちゃん大丈夫!?○○ちゃん!」と我が子を呼ぶのが普通。でも名前を呼ぶことは脳を刺激し、発作を長引かせる原因になります。
実はひきつけなどの発作が起きた時、親が子供にできることはありません。親ができることと言えば、子供の様子をしっかり観察したり動画で撮影したり、前後の状況をメモしておくことぐらい。焦ってて意外と記憶があいまいになるので、メモも大事です。
そうすれば受診した時に先生の判断を助けてくれます。誤診の可能性も減ってくるかもしれません。
赤ちゃんは大泣きした後に「泣き入りひきつけ」を起こすこともあります。そういう場合も慌てないで様子を観察することが大事です。
時間や回数に注意
授乳中に急に反り返り硬直するようなときは、5分以上続くようなら救急車を呼びます。また、おさまっても数回繰り返すようなら脳に何らかの異常がある可能性があります。
乳児にはてんかんはないと言われていますが、現代医療が発見できていないだけかもしれません。脳波などを検査する必要がある場合もあります。
どのみち親が「これはマズイ!」と判断したら救急車なり救急病院なり連れて行くのが安心です。慌てると的確な判断ができなくなりますが、そういう時でも上手く対応できるように、その日の救急病院を調べる方法などを確認しておくことが大事です。
まとめ

赤ちゃんの寄り目は、多くは問題なく3か月ごろになくなります。半年たってもやるようなら眼科に受診して診てもらいましょう。
小児科ではなく、個人的な眼科でもいけません。普通の眼科は目の専門であって赤ちゃんの専門ではありません。
赤ちゃんでも上手く対応してくれそうな大きな病院に行く方がいろんな面で安心です。
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