新生児の「目やに」が気になる…。3つの原因と対処法


生まれてまだ数日の新生児。やっと開けれるようになった可愛い目とは裏腹に「目やに」が気になるという悩みはないでしょうか。拭けばキレイになっても母乳やミルクのたびに拭いてるようだと「少し多すぎないかしら…?」と気になりますよね。

確かに新生児は目やにが多いですよね。でも2~3時間の授乳ごとに出るようだと少し気になるものです。もしかしたら黄色~黄緑・緑色の目やにではないでしょうか。その場合、軽いトラブルの可能性もあります。
そこで今回は新生児の「目やに」に焦点を当ててみようと思います。
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新生児の目やに 3つの大きな原因
新生児は全てにおいて未熟。そのため目やにも多くなりやすいので、多少なら全く気にすることはありません。が、赤ちゃんによっては目が開けられないほど目やにが出る場合もあります。
黄色い目やにや緑っぽい目やに・片方の目ばかり出る・若干涙目に見える・まぶたが少し腫れぼったい…という場合、次のような可能性が考えられます。
- 結膜炎
- 先天性鼻涙管閉塞
- さかさまつげ
結膜炎
生後数日しかたってない赤ちゃんは、目を開けれるようになってからも数日しかたってない事になります。なので空気中のほこりや雑菌によって結膜炎を起こしやすいのです。
目やには黄緑っぽい膿のようになり、ほんのわずかですがまぶたが腫れぼったくなる場合もあります。新生児は元々腫れぼったいまぶたなので、なかなか変化に気付きませんが…。
先天性鼻涙管閉塞
「せんてんせいびるいかんへいそく」と読みます。人間の目は眉尻のあたりからいわゆる「涙」が出てきて目を保護し、それが鼻涙管を通して鼻~喉に抜けていきます。
大人でも目薬をさしたとき鼻からノドに落ちてきてイヤな味がする時がありますよね。その管が鼻涙管です。
ところが生まれて間もない新生児は膜がそのまま残っている場合があります。そうなると涙が抜けていかずいつも涙目になり、目やにが多くなります。
多くは成長と共に通るのですがそのまま成長していく場合もあり、そういう場合は治療が必要になります。
さかさまつげ
赤ちゃんのほっぺはプックリと膨らんでいますよね。その肉が目を圧迫し目が細くなります。そうなると下のまつげの生えてる部分が押されてまつげが眼球に当たるようになってしまいます。
これも目やにの原因になってしまいます。
目やにの対処方法
基本的にはさほど慌てる必要はありません。どれも赤ちゃんによくあることで、救急を要していることではないからです。
対処方法は次のような順番で考えていきます。
- 出るたびに取り除く
- 先生に相談してみる
- 点眼薬を処方してもらう
- マッサージをする
- 再び専門医に診てもらう
- 必要なら治療してもらう
出るたびに取り除く
まずは慌てずに、その都度取り除きます。清潔なガーゼや洗浄綿で優しく拭いてあげましょう。乾いた状態で拭くと切れやすいので、必ず濡れた状態で拭きます。無理に目の中までとる必要はありません。
またそれと同時に特徴を把握しておきます。目やにの色・量・涙の量・どちらの目か・まぶたの様子…。メモに残しておくとあとで先生に見せることができます。
先生に相談してみる
あまりに多い場合や、目やにの色が緑っぽい場合などは、新生児のうちは産科に聞くのがいいと思います。出産した産科なら話もしやすいですよね。
そこでどのような対処をすれば聞きます。でも慌てる必要はありません。
点眼薬を処方してもらう
結膜炎の可能性があるならまずは点眼薬になります。1週間ほどで効果が出るはずです。
産科でも点眼薬を処方してくれます。ただ、全く問題ない目やにの場合もあるので、必ず処方してもらったほうがいいというものではありません。
この辺は先生の指示に従いましょう。
マッサージをする
点眼薬で改善されてもやめると再び目やにが多くなるという場合は、おそらくマッサージを指示されるのではないかと思います。鼻涙管閉塞が疑われるからですね。
マッサージをすることで詰まっているのを解消できますが、即効性があるわけでも必ず良くなるものでもないのでそこは注意が必要。
やり方は先生に聞くのが間違いありませんが、大まかな方法としては、目と目の間あたりを上から下に優しくプニプニ押してあげます。指で行うか蒸しタオルのようなものを当てて行います。あくまで「ソフト」に行うことが大事です。
再び専門医に診てもらう
徐々に目やにが減っているようなら、鼻涙管の詰りが解消されていると考えられます。その場合はそれで問題解決。涙目にもなっていないはずです。
それでも改善しない場合は、自然治癒を期待して様子を見るか、治療してもらうかを判断します。
必要なら治療してもらう
治療は鼻涙管を意図的に通すような治療です。ブジーという細い金属の棒をその管に通して膜を突き破ります。
1歳に近づくと赤ちゃんの力も強くなって治療の難易度が上がってしまうので、およそ生後半年あたりが一つの分かれ道になるのではないでしょうか。
鼻涙管に水を通して自然治癒できそうか、それとも治療したほうが良さそうかを診断してもらい、最後は親が決める場合も多いです。
まとめ

新生児の頃は目やにが多く出るものです。なので多少の目やには気にする必要はありません。あまりにも多いとか黄色いとか、また涙が多いなどの場合は要注意。
新生児の場合は些細なことでも過敏に反応してしまうものですが、重大なことにはつながらないので、慌てず落ち着いて対処することが大切です。
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