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新生児が咳き込む…病院に連れて行くかを判断する5つの基準

 

新生児が咳き込む…病院に連れて行くかを判断する5つの基準
宮前ユリ

生後1か月ぐらいの新生児の場合、少し咳き込むだけでも心配になってしまいますよね。咳をしてる家族と触れ合えば「風邪うつった…?」と思いますし、親が喘息もちだと「喘息…?」と思ってしまいます。

遠藤先生

新生児のときはほんの些細なことが気になるものです。大人が咳き込んでも「大丈夫?」で終わりますが、こと自分の赤ちゃんの場合は「病院に連れて行こうかしら…」とまで考えますよね。でも他の病気をもらうのが怖いから「病院に連れて行くべきか…」という新たな悩みも出てきます。そこでここでは「新生児が咳き込む」ことに焦点を当てて紹介していきます。

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新生児が咳き込む原因

新生児でも大人でも咳き込む理由は基本的に同じです。異物を体外に出そうとしているんですね。異物とはウイルスだけではなく、たとえば冷たい空気も「異物」と捉えられます。

でも大人と違うのは体が出来上がっていないという点。咳が出る理由は同じでもそこに出やすさという「程度」があります。新生児の場合は大人より咳が出やすいと言えます。

先天的な疾患の場合もありますが、多くの場合なんらかの原因があって咳が出ています。

  1. オッパイ・ミルクが上手に飲めない
  2. ウイルスが侵入してきた
  3. ほこりや細菌が侵入してきた
  4. 乾燥した空気が侵入してきた

咳が出る理由はあげればキリがありませんよね。もっとも大事なことは「病院に連れて行くべき状態なのか」という判断です。

オッパイ・ミルクが上手に飲めない

授乳中やミルクを飲んでる最中に咳き込む場合は、ちょっとした逆流や空気をいっしょに飲むことで起きるもの。飲み方や体が未発達なため起きるものなので心配はいりません。

授乳後も止まらないときや飲んだものを吐く場合は様子をしっかり観察しましょう。

ウイルスが侵入してきた

ウイルスが侵入したかは分かりませんが、その後咳が続いたり症状が出るようだと注意して観察する必要があります。

ほこりや細菌が侵入してきた

新生児は鼻毛がなくほこりや細菌をモロに吸いこんでしまいます。なので刺激がそれだけ大きくなり咳が出やすいと言えます。単発なら気にすることはありませんが、呼吸が苦しくなるくらい咳き込むようなら要注意です。

乾燥した空気が侵入してきた

人間は大人も新生児も乾いた空気を受け入れてくれません。50~60%の湿気を含んだ空気が最も人体に優しく、40%を下回ると刺激が強くなってきます。

病院に連れて行く基準

新生児の場合、小児科などに連れて行くと様々な病原体をもった患者さんがいっぱいいるので、他の病気をもらうというデメリットも考えてしまいますよね。

また車での移動の負担や、そもそも外出すらさせていない新生児の場合、外に出すことだけでも抵抗があるかもしれません。親としてはその辺のジレンマと闘いつつ、病院に連れて行くかの判断をしなければいけません。親としての最も難しい部分ですよね。

咳だけの場合

咳はあくまで生理現象・反射反応のひとつ。風邪が原因で咳が出ますが、乾いた空気を吸うだけでも咳は出ます。なので咳だけではなんの判断もできません。

この場合はしっかり自宅で様子を観察することが大事。もし受診するとしても「どのような症状だったのか・何時くらいから始まったのか」など、先生に状況を言えるようにしておきます。

  1. 熱があるかどうか
  2. 機嫌がいいか悪いか
  3. ミルク・オッパイが飲めているか
  4. オシッコの回数が減ってないか
  5. 咳のたびに胸から異音がしないか

この辺りが判断の基準になります。もちろん見た目で明らかに異常があるなら即受診します。

咳以外にも症状がある場合

咳以外に熱などの症状があれば、新生児の場合は病院に連れて行くべきです。「機嫌が悪い」「ミルク・オッパイを飲めない」「オシッコの量や回数が少ない」などの症状があるなら、何らかの疾患がある可能性もあるので受診したほうがいいです。

また咳をする時に「ヒューヒュー」という音がする場合は「RSウイルス」に感染した可能性もあります。その場合は選択の余地はありません。すぐに受診するのが大事です。夜の場合は夜間救急センターなどに連れて行きます。

RSウイルスとは

RSウイルスは1歳までに約50%の赤ちゃんがかかり、2歳まで広げるとほぼ100%の赤ちゃんがかかると言われています。

感染力も強く、インフルエンザ同様冬にかかる子が多く、特に新生児期にかかると重症化する可能性もあり、すぐに受診する必要があります。

数回かかるうちに免疫ができていき、幼児期になると普通の風邪の症状程度になります。とはいえ新生児にとっては脅威の存在なので、特に咳き込み時の「音」には注意が必要です。

検査する負担が新生児にとって大きいので、医師の判断も難しいところ。なので別の医院で診察してもらったら「RSウイルス」だったということもあるかもしれません。

宮前ユリ

私の娘(ユウナ)がまさにそれでしたね、先生♪別の医院ではありませんでしたが。先生は赤ちゃんの負担も考慮する必要があるから、その辺の判断が微妙なところ。「ヒューヒュー音」が特徴的なので、もしその音がしてたら先生にしっかり告げるのが大事です。

むやみに検査はしたくないですし、かといって診断が遅れるのもダメ…。難しいところです…(反省)。

自宅療養の方法

新生児が咳き込むときは、部屋の温度と湿度をこまめに管理することが大事です。冷たい空気・乾いた空気は咳を助長してしまいます。

オッパイやミルクが上手に飲めなくて咳き込む場合は、そのうち上手くなるので心配する必要はありません。

「6か月までは免疫がある」は忘れたほうがいい

赤ちゃんは6か月ごろまでお母さんから免疫をもらいます。でも勘違いしやすいのが「だから風邪などはひかない」ということ。これは全く違います。様々な免疫をもらうのは間違いありませんが、それと風邪をひかないことは別の問題なのです。

風邪のウイルスは数えきれないほど多くの種類があります。その全ての免疫をもらうことは不可能ですし、もし母親が勝ったことのあるウイルスだとしてもすでに死滅して存在しないかもしれません。

風邪をひきにくい可能性はありますが、ひいてもなんら不思議ではありません。なので親や親せき・おじいちゃんおばあちゃんが風邪をひいてたら、移ってしまうことも十分考えられます。

夜や朝方に咳が出る理由

咳が夜や明け方にひどくなる経験はないでしょうか。これは大人も同じです。実はそれには理由があるんですね。

そのキーワードが「自律神経」です。自律神経はその名の通り「自律」してて意識的にコントロールすることのできないもの。「交感神経」と「副交感神経」がシーソーのように働いています。

人間は明るい昼間にしっかり活動できるように、日中は「交感神経が優位」な状態になります。血圧が上昇し呼吸は早くなります。

逆に夜はしっかり睡眠をとって体力が回復できるように「副交感神経が優位」な状態になります。反対に血圧が下がり呼吸もゆっくりになります。

そういう人体の働きがあるなかで「副交感神経が優位になると気管・気道が狭く過敏になる」という反応があるんですね。これが夜や明け方に咳が出てしまう理由なんです。

交感神経が優位のときは咳が出るほどの刺激ではなくても、副交感神経が優位になって過敏になると咳が出てしまうのです。夜や明け方に咳き込むのはイヤなものですが、体が正常に働いている証拠でもあります。

新生児は昼夜の区別がなく体内時計も発達していないので、自律神経の働きも未熟です。なのでこれは少し成長してからのことになりますね。

まとめ

遠藤先生

新生児が咳き込む多くの場合は、ほこりや乾いた空気を吸う事・オッパイやミルクが上手に飲めないことが原因です。どうしても疾患の可能性を考えてしまうかもしれませんが、それは心配しすぎかもしれません。

とは言え適切な処置が遅れてはいけないので、しっかり様子を観察することが大事。熱や機嫌が悪いなど他の症状もあるなら受診するか、もしくは相談センターや産院などに電話で聞いてみるのも安心できるのでおすすめです。

 - 新生児(~1か月)

宮前ユリ

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