幼児の鼻づまり「眠れない…」「いびき…」夜の悩みを解消!


子供が鼻づまりで夜とっても苦しそうと悩む親は多いと思います。風邪などの一時的なものならまだいいけど、あまり長引くようだと口呼吸のクセが付いてしまいそうです。食事も苦しくてすすみませんよね。いったいどのように対処すればいいのでしょうか…。

新生児の鼻づまり、乳児の鼻づまりと紹介してきましたが、最後に1~5歳ぐらいの幼児の鼻づまりに焦点を当ててみます。自分で鼻をかめるかどうかは鼻詰まりの大きな分岐点ですよね。およそ2~3歳で親が手伝って「フンッ!」てできるようになりますが、それ以前と以降に分けて考えていきましょう。
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自分で鼻がかめない幼児
鼻づまりは鼻をかむことができないと余計になりやすくなってしまいます。自分でまだ鼻をかむことのできない幼児の場合、鼻の中に鼻水がある時間が長いので、できるだけ固まらないような対処が必要になります。
また、いかに親が鼻水をとってあげることができるかも大事なポイントです。新生児や乳児の対処法とかぶる部分もありますが、おさらいの意味も込めて紹介します。
- 詰まる前に加湿をしっかりする
- 詰まったら温める
- 温めたらなんとか取り除く
- 母乳を飲んでるなら母乳による点鼻をする
- 上体を少し高くして寝せる
- 鼻づまりに効くツボを押す
詰まる前に加湿をしっかりする
加湿は鼻づまり対策の基本中の基本。空気が乾燥しているほど鼻は詰まりやすくなってしまいます。特に冬は乾燥しやすく寒さもあって鼻水が出やすいので、しっかり加湿をすることが大事。
加湿器をつけることや部屋干しするのがオーソドックスな方法でしょうか。子供の寝る周辺に濡れたタオルを置いてあげるのも効果的です。冬は暖房をつけるので余計に乾燥しやすくなります。継続的に湿度を高める工夫をしましょう。
詰まったら温める
詰まった時は「温める」と柔らかくなります。そのまま飲み込んでくれるかもしれませんし、事項で紹介する方法で取り除けるかもしれません。どのみち固まったままでは対処のしようがないとも言えます。
お風呂に入るのが「温め&蒸気」のダブル効果でオススメですが、寝るときは蒸しタオルなどで対応します。眉間あたりを温めることで効果的に鼻水を柔らかくすることができます。温める&加湿ということを考えると、超音波式の加湿器より温かい蒸気のでるタイプのほうがいいです。昔ながらの「ストーブの上にやかんを置く」というのは、そういう意味でも効果的です。
温めたらなんとか取り除く
温めると固まった鼻水が柔らかくなります。このタイミングでくしゃみしてくれると「ドバ~」って出てくれるので、どうにかしてくしゃみを出すのもいい方法です。ティッシュを細くしてコチョコチョすれば上手くいくと思います。
また、鼻水の原因がウイルス性のものでなければ、吸引するのもチャンスと言えます。インフルエンザで鼻が出ているなら、吸引(口で吸うタイプ)すると簡単に感染してしまうので注意が必要です。
母乳を飲んでるなら母乳による点鼻をする
まだ母乳を飲んでいる場合は、点鼻薬として母乳を点鼻するのも効果的です。水のように刺激が強くなく、優しく鼻の中を保護してくれます。母乳点鼻であっさり寝てくれたというのもよく聞きますので、母乳育児のママはチャレンジしてみるのもいいでしょう。
搾乳したものではなくリアルタイムで搾ったものを点鼻してくださいね。
上体を少し高くして寝せる
子供は基本的に寝相が悪く、頭と足が反対になることもよくありますよね。なのでなかなか簡単にはいきませんが、鼻づまりに関しては上体を高くしたほうが詰まりにくいと言えます。布団の下にタオルなどを入れて上半身を少しだけ高くすることで、鼻づまりを軽減することができます。
枕を高くするのとは違うので、そこは気を付けましょう。
鼻づまりに効くツボを押す
鼻づまりには小鼻の両脇にある「迎香(げいこう)」というツボが効くと言われています。手軽に押すことができますし、新生児や乳児と違い理由を教えればある程度「押させてくれる」と思うので、試してみるのもいいと思います。
ツボに関しては沢井製薬の「鼻水・鼻づまりに効くツボ」というページに詳しく記載されているので参考にしてください。
自分で鼻をかめる幼児
自分で鼻をかめるようになると、親が取り除こうとするより効果的に鼻水が出せるようになります。なので必然的に鼻が詰まることも減るのですが、この頃になると別の問題も出てきます。それがアレルギー性の問題です。
ダニやほこりなどの「ハウスダスト」が原因となって鼻水がどんどん出てしまい、かんでもかんでも鼻が詰まってしまうことになります。なので鼻が詰まりにくい環境を維持しながら、今度は鼻水が出てしまう原因を考えてみましょう。主な原因は次の二つです。
- アレルギー性鼻炎
- 鼻風邪などの症状
アレルギー性鼻炎
ハウスダストが原因で鼻が出ている場合、その原因を取り除かないと鼻づまりはなかなか解消されません。特に夜になると鼻が詰まるという場合は要注意。アレルギーは自律神経の副交感神経が優位になると出やすいのですが、夜は基本的に副交感神経が優位になる時間帯。その可能性も含めて考えてみることが大事になります。
もしアレルギーが原因の場合、対症療法をいくら行ってもキリがないので、ハウスダストをできるだけ除去する必要があります。気をつける点は次の7点です。
- 室内の掃除を徹底する
- ソファーは布製を避ける
- カーペット・畳をフローリングにする
- 寝具を防ダニ加工のものにする
- ダニの好む高温多湿に気を付ける
- ぬいぐるみに注意する
- 布団も掃除機をかける
一つずつ考えてみます。
室内の掃除を徹底する
アレルギー対策の基本ですね。とにかくアレルゲンを徹底的に除去することが大事です。メインは掃除機になりますが、排気循環式でクリーンな掃除機を選ぶことも大事です。
ソファーは布製を避ける
ファブリックのソファーはハウスダストがたまりやすく、しかも子供はソファーに飛び乗ったりするので、室内にアレルゲンが飛散してしまいます。小さな子供の場合はお手入れのしやすさも必要なので、取り扱いの難しい本革より合皮のソファーにするのがおすすめ。
カーペット・畳をフローリングにする
ハウスダストは織物に多いので、カーペットは厳禁と言えます。畳も非常にダニが繁殖しやすい環境。理想はフローリングに変えてしまうことですが、賃貸などでは不可能なので、できるだけハウスダストがたまりにくいもの、または飛散しにくいものを敷くことが大事です。
寝具を防ダニ加工のものにする
布団やベッドもハウスダストのたまりやすい場所。しかも顔が直接触れるので、その影響はとても大きなものです。清潔を保つことはもちろん、カバー類をダニに強いものに全て変えるようにします。
ダニの好む高温多湿に気を付ける
鼻が詰まらないようにするには加湿が欠かせませんが、湿度が高すぎてはデメリットが出てしまいます。人間が住むこととダニの繁殖を抑えるという両面から、室温は20~25度・湿度は50%前後を維持するようにしましょう。
ぬいぐるみに注意する
女の子はお気に入りのぬいぐるみがあるかもしれません。ギュ~っと抱きしめる姿は愛らしいものですが、そのぬいぐるみがハウスダストだらけだとモロに反応してしまいます。アレルギーがあるなら、できればぬいぐるみは処分したいところですが、かわいそうなので最大限の清潔を保つようにしましょう。
布団も掃除機をかける
布団はハウスダストのたまりやすさと顔に近いという二つの注意点があります。天日干し(花粉には十分気をつける)や布団乾燥機でジメジメしないようにコントロールしてダニの繁殖を抑えます。また布団もしっかり掃除機をかけるようにしましょう。ダニの死骸もアレルゲンになるので、少しでも吸い取るようにします。
最近は布団専用のクリーナーが人気ですが、信用しすぎるのはどうかと思います。普通の掃除機よりはハウスダストを吸えると思いますが、繊維の奥のダニなどは簡単に吸えません。こまめに掃除機をかけるのが大事と言えます。
鼻風邪などの症状
風邪のウイルスをもらってしまうと、鼻から症状が出るという体質の子も多いと思います。風邪が治って鼻づまりも解消されるならいいのですが、風邪が治っているにも関わらず鼻づまりが続くこともあります。
そういう時は鼻づまりの原因が鼻水ではなく、鼻の粘膜の腫れの可能性もあります。気道が狭くなるので、鼻が詰まりやすくなっている状態です。そういう時は腫れをなくすような解消法が効果的です。
メントールの臭いがする塗り薬がおすすめ。毛細血管を広げて血行を良くし、腫れを抑えて気道を広げてくれる作用があります。つまり血行を良くすることがポイントで、温めることも血行改善には効果的です。蒸しタオルなどで温めることは、固まった鼻水を柔らかくすることと、鼻腔を広げてくれることのダブルの効果が期待できる方法と言えます。
病院に行くときの注意点
鼻のことは基本的に耳鼻科になりますよね。とは言え耳鼻科は子供専用ではありません。小児耳鼻科があればベストですが、まずは小児科を受診するのがいいように思います。
吸引器具がないなどの場合は耳鼻科を受診するのも大事ですが、耳鼻科の先生は子供専門ではないので、もしかしたら誤診や見落としがある可能性もあります。症状が長引くときは別の病院、特に大きな病院を受診するのも一つの方法といえます。
まとめ

幼児期は新生児や乳児と違って、子供からある程度話を聞くことができるので、親も対応がしやすいと言えます。とはいっても鼻づまりは改善がなかなか難しく、しかも頻繁になりやすい症状ですよね。
どうすれば効果的に解消できるかをメモして今後の糧にすることも大事です。口呼吸のクセがつかないように上手に付き合っていきましょう。
ちなみに病院で出される鼻の薬は痰が出やすいので、それに伴って咳が出やすくなってしまう特徴があります。熱がなければ風邪などではなく薬による咳と考えることができます。
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