赤ちゃんの視力の発達はいつから…?7つの時期に分けて考えてみた


赤ちゃんは私の顔を認識しているのだろうかと疑問に思ったことはありませんか?乳幼児はかなり視力が発達してきますが、新生児のころはどれだけママを認識しているのでしょうか。

赤ちゃんの視力や聴力は生まれたばかりではとても未熟です。視力に関しては、新生児は0.02ぐらいと言われています。ママとしてはしっかり認識してほしいかもしれませんが、目はほとんど見えていません。
ではいったいいつから視力は発達してくるのでしょうか。そこでここでは、赤ちゃんの視力に焦点を当ててみようと思います。
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赤ちゃんの視力の発達
赤ちゃんの視力は次のような感じで発達していきます。新生児のころはほとんど見えていないので、反応が鈍いからって目の異常を疑う必要はありません。
- ~1か月⇒0.01~0.02
- 2カ月~3か月⇒0.02~0.03
- 4か月~6か月⇒0.04~0.08
- 7か月~8か月⇒0.1前後
- 9ヶ月~1歳⇒0.2前後
- 1歳~2歳⇒0.6~0.8
- 3歳~4歳⇒1.0
ただしこれらは統計なので、個人差も大きくあります。
~1か月
新生児のときは、ほとんど周りが見えていません。見えていないというより「焦点が合っていない」といったほうがいいかもしれません。非常に大きくピントがずれた写真のような感じです。最も見やすいのが目から20~50cmの場所と言われており、授乳時の赤ちゃんとママの距離ぐらいです。
とは言え明るい・暗いということは分かります。はっきりはしませんが、妊娠24週を過ぎたあたりからお腹のなかで明るい・暗いが分かっているとも言われています。
生まれて間もないときは「固視」と言われる状態です。動くものを見ることができない状態ですね。それが一か月を迎えるあたりでは目の前で動くものを少しずつ認識できるようになっていきます。
2カ月~3か月
徐々に動くものを追う「追視」ができるようになってきます。黄色や赤などはっきりした色の認識が出来るようになり、何となく形が認識出来るほどまでになります。また、両目で物を見つめられるようにもなります。
ママの笑顔に反応できるようになり、おもちゃを動かしてあげると喜びます。
4か月~6か月
この頃から視力がグンッと発達していきます。動くものも以前より早いものでも認識できるようになっていき、より形や色を認識するようになっていきます。
やっと寝返りができる乳児ですが、ハイハイを始めるとさらに発達が加速されていきます。
7か月~8か月
0.1ぐらいになり、かなりしっかり認識できるようになります。動くものへの反応も良くなり、人生においてもっとも視力の発達する時期と言えます。ハイハイを覚えて様々な物を見ることで視力はさらに発達します。視力と脳の発達には密接な関係があるんです。
ただ、成長著しい時期だからこそ、目のトラブルに気をつけるべきです。斜視の可能性は見た目にも現れますし、子供が物を見るときに特徴的なしぐさなどをしていれば、念のため疑ってみるほうがいいかもしれません。
成長期にトラブルがあると成長を大きく妨げてしまう可能性があります。
9ヶ月~1歳
0.2ぐらいまで発達するので、どのような見え方かを想像することは容易にできます。つかまり立ちするようになると視界が高くなり、今まで見えてなかったものが一気に見えるようになります。
それが脳の発達と視力の発達を大きく促進させます。また立体的に見ることもでき、自分との距離感や奥行きを把握することもできます。
1歳~2歳
1~2歳になると、目の悪い大人よりもしっかり見えている場合も多いです。ただ脳(経験)に差があり、大人は視力を経験でカバーして見ています。
外に出る機会も増え様々な物を見るので、視力と共に脳も成長しています。それが視力と相互に作用し、よりハッキリ物を見ることができます。
3歳~4歳
50%以上の子供が3歳で1.0見えるようになり、4歳では71%、5歳では83%の子供が1.0の視力になると言われています。幼児の時期に視力がいわゆる「健康視力」に達するのがほとんどです。
当然ですが個人差が大きいのは言うまでもありません。
気になる目の健康
もし親が目の疾患を抱えている場合など、視力障害を気にするママもいると思います。目の病気は遺伝によって子供に影響を及ぼす可能性があるからです。
赤ちゃんの視力検査はいつから…?
「うちの子ちゃんと目が見えてるのかしら…」様々な想いでこのように考える時もあるかもしれません。でも視力の検査と言えば「C」の形をしたもの。赤ちゃんに到底できるわけがありませんよね。
大人と同じ視力検査ができるようになるのは、最低でも3歳以降と言われています。それ未満の場合は、絵の描いたカードなどを見せて行ったりします。
子供が物を見るときに気になるしぐさがあれば専門医に相談したほうが安心です。家で簡易的に確認するには、おもちゃを使います。
おもちゃをゆっくり動かして「追視」しているかを確認したり、明りのつくおもちゃを様々な距離で見せて反応を見てみます。
弱視の可能性を探る
小児特有の目の疾患として「弱視」があります。目がレンズとして見えていてもそれがしっかり脳に伝わってなく、目で見たものを脳に伝える部分が発達していないと言えます。
簡単に言うと視力が発達しない状態ですが、弱視は多くの場合「片方の目」だけに現れます。もう片方は通常の視力があるので発見が遅れやすいという特徴があるんですね。原因としては斜視や屈折異常(遠視・近視・乱視)などがあります。
物を見るときに目を細める・物を見るときにずいぶんと近づく・片方の目を隠すといつも同じほうを嫌がる…このようなしぐさがあるようなら、念のため相談するのがおすすめです。
まとめ

赤ちゃんの視力の発達は、脳の発達と同時進行していきます。いろんなものを見せてあげて、脳も視力も成長させてあげましょう。
DVDやスマホに育児をさせているママは注意が必要です。子供はついついテレビに近づいて見てしまうため、視力の発達を鈍らせてしまいます。今のテレビはブラウン管よりも目に優しいようですが、それでも一定の距離(離れすぎてもダメです)を保つように気をつけましょう。
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